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「青梅の森」の活動がいよいよ動き出す
(久保田)
山一土地による住宅開発計画が頓挫し、青梅市が買収して特別緑地保全地区に指定した「青梅の森」(約90ha)は、2010年度に事業計画が最終確定した。昨年度は、住宅隣接地森林整備事業、幹線通路設計、木質資源需給調査等が行われたが、樹林管理の具体的なゾーニングや方法論、事業開始に踏み込むところまではいかなかった。
この具体化にむけて昨年度設置される予定だった専門家会議は、委員の都合や東北大震災の影響でり年度内に実施できず、今年6月にようやく設置された。委員は、亀山章(農工大名誉教授)、中嶋捷恵(地元在住)、高山登(青梅林研)、岡崎弘幸(哺乳類)、久保田繁男(西多摩自然フォーラム)から構成される。会議の所掌事項は、@動植物の保全に関すること、A施設整備に関すること、B管理運営を行うための体制に関すること、Cその他青梅の森に関すること、である。
既に市民団体から活動計画も出ていて、ゾーニングと保全活動のガイドライン作成、これに基づく活動申請の取扱い、管理運営の体制づくりが課題になると考えられる。青梅の森での保全活動着手が進んでいないのに痺れをきらし、西多摩自然フォーラムから下記の保全活動計画を青梅市に提出した。久保田としては、青梅の森における森林整備のモデルを創出したいと考えている。里山林の管理手法、里山林の資源利活用と地域の活性化のモデルを実現できないか。当フォーラムの計画書は、この手の計画書の取扱いが市としてはまだ制度化されていない段階で、試行として認められる見通し。7月23日のモニタリング調査区設置と植生調査、24日及び27日のヒサカキ・アズマネザサ限定の藪払いからスタート。試行にふさわしい活動を展開したい。
「青梅の森」における保全活動計画書
平成23年7月8日
西多摩自然フォーラム
代表 久保田 繁男
1.
活動場所 青梅市策定の「青梅の森事業計画書」のうち、幹線通路(東西方向)上の展望広場計画地周辺(別紙にて図示)。面積:約0.7ha
2.活動期間 平成23年7月〜平成24年3月
3.
現況 活動場所を東西に走る散策路の北側(約6ha)はコナラを主とする落葉広葉樹林。林床はヒサカキを主とする常緑低木が密生している。一部には手入れが放棄された人工林跡地のヒノキ・コナラ混交林があり、林床にはアズマネザサが侵入している。散策路の南側(約0.1ha)はスギ・ヒノキ人工林で、林床はヒサカキを主とする常緑低木が密生している。別紙地図の@からA方向の現況は写真のとおり。
4.活動計画
(1)目標
散策路北側の区域については、林床に密生するヒサカキを主とする常緑低木及びアズマネザサを除伐して、春先には林床に陽が射し込む落葉広葉樹林とする。また、コナラを主とする高木層についても、当面30%程度を除伐して密度管理を行う。一部区域については、展望広場計画地であることをふまえ小規模皆伐区を設ける。
散策路南側の区域については、林床のヒサカキを主とする常緑低木を除伐するとともにスギ・ヒノキ人工林の間伐を実施する。なお、展望広場からの青梅市街地の展望障害となるエリアについては皆伐を実施する。
(2)第1段階の活動計画
@モニタリング調査区の設定と植生調査
保全活動計画地内に4箇所のモニタリング調査区(10m×10m)を設定し、植生調査を行う。設置箇所は、A区及びB区(稜線南側のコナラを主とする落葉広葉樹林)、C区(計画区域北西側のアズマネザサが侵入したヒノキ・コナラ混交林)、D区(散策路南側のスギ・ヒノキ人工林)とする。稜線南側のコナラを主とする落葉広葉樹林に2箇所の調査区を設けるのは、先々、それぞれ小規模皆伐区と落葉広葉樹林密度管理区とし、比較対照可能なモニタリング調査を企図している。
Aヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐
活動計画地内のヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐を行う。
(3)第2段階の活動計画
@モニタリング調査区の植生再調査
上記のA作業が完了したエリアについて、散策路北側区域の高木層について毎木調査を行う。また、上記調査区及びD調査区についてヒサカキ・アズマネザサ除伐後の林床植生について調査を実施する。
A保全活動計画の再提出
上記の調査をふまえて、高木層の伐採計画及びヒサカキ・アズマネザサ以外の林床植生の管理(除伐を含む)計画について青梅市に提出する。
B上記保全活動計画の許可を得た後、計画に基づく保全活動を行う。
(4)第3段階の活動計画
平成24年度に保全活動を実施した区域についてのモニタリング調査を実施する。この計画については改めて提出する。
5.留意事項
貴重な動植物等の保全に配慮するとともに、本計画について青梅市から指摘があった事項について遵守する。
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