西多摩自然フォーラム
ホーム設立目的活動予定部会紹介美術館リンク

生物部会
オオムラサキ越冬幼虫調査
トウキョウサンショウウオ調査
クモ観察会
水性生物班
植物調査
雑木林委員会
谷津田の会
炭焼き委員会
横沢入り
木工部会
青梅の森
連絡先 久保田 0428−22−3874
青梅線東青梅―青梅駅の北側、永山北部丘陵に位置し、面積約90ha。落葉広葉樹林が7割、スギ・ヒノキ人工林が3割を占め、谷間には、水田耕作放棄後の湿地が残る。
同地には大規模な住宅開発が計画されていたが、開発企業が倒産し頓挫。青梅市が開発予定地を買収し緑地として保全することとなった。2008年度から始まった保全計画・事業計画の検討も終了。策定された事業計画に基づく基盤整備、市民参加による森林整備・保全活動がいよいよスタート。





































































































.






















































11月17日 青梅の森 杣保プロジェクト

4団体8名+事務局(市公園緑地課2名)が出席。この日の報告・協議事項は以下のとおり。

■協議事項

(1)森林療法について

    11/28に予定する、杣プロ共同企画「森林療法体験」について、当日の役割分担の確認。

(2)北谷津湿地整備活動計画(案)

    この日の午前中に行った赤道(畦)を確認するための草刈・藪払い作業の結果確認と、この日の結果をふまえて今後の北谷津湿地整備をどのように行っていくか意見交換。

■その他

(1)平成28年度各団体の活動計画について

    不法伐採と区別する必要性も含めて、各団体の活動地に活動団体名や活動範囲、活動内容等についての標示板を設置することになった(前回確認済)。これに伴い、標示板の位置や内容を毎年変更するのも大変なことから、来年度の活動計画は面積を含めて数年単位のものを提出してほしいとの依頼が青梅市からあった。

(2)青梅の森周辺マップ(案)について

    継続して検討している案件。今回も鉄塔の表示洩れや地名をどうするか等の指摘が出て、現状の(案)に修正を加えることにした。

 

11月28日 森林療法〈杣プロ共同企画〉

 「森林療法を体験してみませんか」のイベント。上原巌氏(東京農大教授)を講師にお招きし

ての企画。市広報掲載の案内に応募した約20名の参加。企画・運営はひさかきの会が主となり、

他団体が協力して実施。

 

11月28日 BESS森林整備活動

 上記のイベントと重なって、この日はBESSの森林整備活動。西多摩自然フォーラムはこちら

に対応。時期が悪かったのか参加者は8名と少なかった。少なかった分、班分けも必要なく全員

で和気あいあいと作業。

 午前は、第3号地Aエリアで前回終了に至らなかった作業道づくりの継続。杭づくり、杭の打

込み、作業道整備を8人が入れ替わりながら分担しての作業。作業道も何とかハイキングコース

の所までつながった。まだ必要な整備作業は残るが。Aエリア境界のテープも付け直し昼までに

終了。2013年のドングリ豊作からの実生もまだ多く残るが、Aエリア林床の現在の照度では今

後の生育は厳しい。林床照度の改善のためにどうするかは今後の課題。

午後は、全員で薪割り体験。第2号地の残材を処理。それにしても薪割りは人気が高い。但し、

伐採から1年経つと、キノコの菌糸が廻っていたり、アリが巣を造っていたり。薪で使うか、クズ炭でも良いから炭にするか検討要。











「青梅の森」

(久保田)

3月11日 無許可伐採地の現地確認(杣プロで実施)

「青梅の森」内の数箇所で誰がやっているのか分からない伐採があり、杣プロとして現地確認を行った。各団体から約10名が出席。西多摩自然フォーラムからは東・久保田の2名。

3月11日 青梅の森 杣保プロジェクト

午前中に上記の現地確認を終え、午後から杣プロの会議。6団体9名と事務局(青梅市公園緑地課3名)が出席。当フォーラムからは東・篭島・久保田が出席。この日の協議事項は以下のとおり。

(1)杣プロ共同企画の報告と次回準備について

2/28実施の野鳥観察会の報告と意見交換。4/11予定の原木きのこ栽培教室の段取り調整。

(2)シイタケ榾場の移動について

   昨年の「原木きのこ栽培教室」で駒打ちしたシイタケ榾(ほだ)木は、永山ふれあいセンターで本伏せしてあるが、この場所は秋にイベントで使うため移動してほしいとの話。今年の秋にはキノコが発生するが、移動場所について検討。大体の目途は付いた。

(3)環境フェスタへのパネル展示

   「おうめ環境フェスタ2015」の中で、6/1〜26日の間、市役所1Fロビーに市民環境活動の展示が行われる。杣プロからもパネル展示を行うことになった。

(4)西多摩自然フォーラムからの提案について

青梅の森の活動について青梅市のホームページに欄をつくることなどの情報発信のしくみの具体化が遅れているため、杣プロに登録ボランティア制度を作り、共同企画の参加者等をリピーターとして確保するためのしくみを作ることを提案。しかし、杣プロには市が事務局として関わることから、個人情報保護の観点からの市役所内での手続きも必要であり、今回は保留の扱いとなった。

(5)外来種捕獲調査事業の結果について

   年度末近くになって短期間行われた箱罠による調査だったが、アライグマは5頭捕獲できたとの報告。今年度の計画は未定。

(6)その他

3月25日 青梅の森運営協議会

 今年度第4回の運営協議会。

1.協議事項

(1)平成27年度活動計画について

    杣プロ共同企画として確定している計画、各団体(9団体)から提出された活動計画、学生の卒論のための調査計画等(5件)が提案され、いずれも承認された。西多摩自然フォーラムから提出した活動計画書は8ページでボリュームがあるため、今号ニュースには掲載できなかった。西多摩自然フォーラムのホームページに公開する予定。

(2)青梅の森斜面保護設計委託について

    昨年6月の豪雨で崩落が生じた山腹斜面の崩壊防止のための計画。現在の建築基準法では家が建てられないような急斜面の直下に人家がある。

(3)青梅の森杣保プロジェクトからの提案について(継続協議事項)

    継続協議となっていた杣プロからの提案事項。�@風の子太陽の子広場の移管、�A北谷津へのトイレ設置、�B林産物の販売のしくみづくり。公園緑地課として努力しているが、まだ協議途中であったり、市の事務規則の変更が必要であったりで具体化に至っていない。担当課内の努力だけでは困難な面もあり、運営協議会として杣プロ提案を青梅市に要望することを決めた。

2.報告事項

(1)青梅の森内における無許可伐採等について

3.その他

  以下はいずれも久保田からの質問と提案。

  �@未買収地の買収の進行状況について

  �A登録ボランティア制度の具体化について

  �B事業計画の進捗状況について

3月30日 マツ枯れ材の搬出

第2号活動地で発生したマツ枯れ木1本(木工部会による伐採・玉切り処理済)の搬出。小曽木に運んだ。併せて、この日に小曽木で発生したマツ枯れ木1本(木工部会による伐採・玉切り処理済)も山から下ろす。炭に焼く予定。東・久保田の2名で実施。

なお、青梅の森で伐採したマツ枯れ木の隣のアカマツは、この日にはまったく気づかなかったが、4月に入ってから一気に葉枯れ。暖かくなり葉の呼吸が盛んになったが水が上がって来ないために葉枯れが急速に進んだと思われる。4月12日に木工部会が伐採。これも、マツノマダラカミキリが発生する前に処分が必要。

4月7日 シイタケ栽培用原木の搬出

4月11日に杣プロ共同企画の「原木きのこ栽培教室」が予定されていて、この原木は西多摩自然フォーラムが青梅の森で伐採したコナラを使うことになっている。会場までの原木の搬出・運搬は西多摩自然フォーラムが担当したので、この日に実施。コナラ原木約80本を山から搬出し、永山ふれあいセンターまで運搬。東・久保田・佐々木で実施。

4月18日 青梅の森 杣プロ共同企画  <原木きのこ栽培教室>

4月11日は雨天延期となり、この日に実施。市広報での募集は20名だったが、すぐに申込が殺到し定員で打ち切り。永山ふれあいセンターで、キノコ栽培の知識の講習(久保田が講師)の後、原木への穴空け・シイタケ種駒の打込み・仮伏せを行う。杣プロ7名、市職員2名で対応。西多摩自然フォーラムからは久保田・重政の2名が参加。




































「青梅の森」

(久保田)

3月25日 第5 回 青梅の森 杣保プロジェクト

 おうめ環境市民会議、日本野鳥の会奥多摩支部、青梅さとやま散歩の会、青梅りんけん、森守会、青梅の自然と環境を守る会、Cookie・ネット、西多摩自然フォーラムの8団体が出席。当フォーラムからは東・久保田が出席。この日の議題は以下のとおり。

1) 平成26年度各団体の活動承認について

   各団体から提出された活動計画について、活動承認書が青梅市から交付された。

2) 原木きのこ栽培教室(案)の検討

   3月8日に予定していた原木きのこ栽培教室(杣プロ共同企画)は、積雪のために事前に駒打ち用の原木を搬出できず中止。4月20日に延期となった。この企画書(案)、役割分担、用具リスト等の検討。

3) 杣プロ共同企画第3弾の検討

   原木きのこ栽培に続く共同企画の検討。次は北谷津の湿地の一部で枯れヨシの搬出・片付けとヨシ抜き(根切り)を行うこととなった。日取りは5月11日(日)(予備日5/31)。

4月5日 ヒサカキの炭焼き(おうめ環境市民会議主催)

   青梅の森で除伐したヒサカキを炭にしようという試み。風の子太陽の子広場で、移動式炭化炉1200型を使って実施。指導役として、西多摩自然フォーラムから久保田・東が参加。

   この日は気温が低く、途中雹が降ったり不安定な天候だったが無事終了。翌6日に窯出し。一部未炭化が残ったが約70kgの炭が出来た。ヒサカキ炭は脆くなくしっかりしている。











「青梅の森」

(久保田)

11月18日 第3回 運営協議会

この日の議事は、�@森の会(仮称)準備会の報告、�A青梅の森杣保プロジェクト共同企画(案)について、�B青梅の森使用許可申請書(案)について、�C青梅の森で活動する方への申請の手引き(案)について、�Dその他。

冒頭、事務局(市公園緑地課)から以下の報告があった。

�@外来種対策の事業を始める。委託業者も決まった。外来植物の抜取り・刈取りと外来動物の捕獲。捕獲の対象は哺乳類(アライグマ、ハクビシン)、鳥類(ガビチョウ、ソウシチョウ)。アライグマ等の捕獲は箱罠で行うが、見廻りについては杣保プロジェクトに協力いただけるか打診の予定。

�A車両が入れる幹線通路については、青梅丘陵ハイキングコースから青梅の森の西側入口までは既に完了している。今年度予算で延伸工事を開始した。事業計画では南北線と東西線の2本あるが、今年度は東西線(勝沼と根ヶ布の境界尾根沿い)から着手した。工事開始から2週間だが、現在80m伸びている。年度内に勝沼・根ヶ布境界尾根の東端まで進める予定。

�B青梅の森の整備に伴い出て来る木質バイオマスの利用について、市内の福祉施設と薪ストーブでの薪利用について交渉中。

�C森の会(仮称)は、この間2回の準備会議を開催し、「青梅の森杣保(そまのほ)プロジェクト」(略称 杣プロ)として発足することとなった。

 

議事の中では、�@青梅の森杣保プロジェクト設置規約、�A青梅の森杣保プロジェクト共同企画(案)について承認、�B青梅の森で活動する方への申請の手引き(案)については、委員からいろいろな意見もあり、これを踏まえて事務局が修正案を作成することとなった。

 

11 月2 5日 第1 回 青梅の森 杣保プロジェクト

 準備会も終わり、「青梅の森杣保プロジェクト」(略称 杣プロ)として発足した第1回の会議。準備会出席団体に加え、新たに青梅の自然と環境を守る会、永山丘陵の自然を守る会の2団体が参加。この日の議事は、�@青梅の森外来種対策業務委託について、�A青梅の森杣保プロジェクト共同企画(案)について、�B青梅の森使用許可申請書(案)について、�Cその他。篭島・久保田で出席。

�@青梅の森外来種対策業務委託

  委託業者の(株)セルコも出席し説明を聞く。箱罠は12月中旬から2月の間に、5日間×3回予定。箱罠は計10個で、設置箇所は北谷津と南窪の谷筋を考えているとのこと。設置期間中の中3日の見廻りについて、協力していただける団体があるかの打診。箱罠に入っている動物があれば連絡するというところまでの役割。アナグマやタヌキが入ってしまった場合の逃がす作業は業者がやるとのこと。見廻り協力者には、事前研修会を行う。

�A青梅の森杣保プロジェクト共同企画

   1月25日(土)に 根ヶ布の北谷津(車両が入れる終点の南側の残土が投棄されて高台になっている場所)で草刈を行うことは既に決定済。定員15名として青梅市広報で募集するために公園緑地課が作成した(案)の検討。作業の目的、当日のスケジュール、募集の対象年齢、持ち物等について修正を加え、概略はまとまった。杣プロ参加団体の会員は市の募集と別枠になる。草刈は大鎌を使用するので、鎌を安全に使用するための指導は、青梅りんけん・西多摩自然フォーラムに役割が来ると思われる。実施にあたっての詳細は、次回杣プロ(12/24)に決める。

�B青梅の森使用許可申請書(案)について

   標記の案がまとまったので提出された。活動計画書は基本的に運営協議会の承認が必要になるが、運営協議会は当面四半期に1回の開催となる。その間に提出されたもので、運営協議会の判断を仰ぐ程のないものは事務局で判断することとなった。西多摩自然フォーラムの今年度活動計画は既に運営協議会で了承されているので問題ない。年が変わると来年度の活動計画を運営協議会の日程に合せて提出することになる。

 







「青梅の森」

(久保田)

3年目の植生調査

 7月30日、西多摩自然フォーラム第1号・第2号活動地に設置した計5箇所の調査区の植生調査を実施した。第1号地は3回目、第2号地は2回目の調査となる。調査区ごとの草本層の種数の推移は以下のとおり。

調査区

施業計画

2011

2012

2013

1A

ヒサカキ・ササ除伐

34

39

41

1B

ヒサカキ・ササ除伐、高木層密度管理

22

26

31

1C

皆伐区、萌芽更新+天然下種更新

21

39

48

1D

皆伐区、萌芽更新+天然下種更新

13

34

47

2A

ヒサカキ・ササ除伐

-

34

38

目立つのは皆伐区(1C・1D)の種数の増加。高木層・亜高木層を5割択伐した1B調査区でどういう影響が出るか気になるが、択伐は2013年に実施しているので、この効果は2014年の調査を待つことになる。ヒサカキ・ササ除伐のみで高木層・亜高木層はそのままの1A・2Aでは草本層の種数は僅かな増加に止まっている。とはいえ、この環境下で○○ランが出たり、オオバノトンボソウが増加している。

生物多様性は、種の多様性、遺伝子の多様性、生態系の多様性から評価されている。皆伐区は、大幅に種数が増加して種の多様性は増大しているが、種数の増加をもって単純に喜べる状態でもない。増えた植物種の内訳は、復活した在来種、在来のパイオニア種、外来種から構成されている。

「復活した在来種」としては、アカマツ・ヤマザクラ・アカシデの実生、秋の七草のヤマハギ・ススキなどは以前の里山植生の復活につながるものだが、期待したほどは草原性種は出ていない。オカトラノオ・ヒヨドリバナ・ホタルブクロ・オトコエシ等が出現しないのは、皆伐区が尾根又は南斜面上部であり、水分条件等が影響しているのかもしれない。しかし、リンドウ・アザミ・センブリ・ワラビなど、この地域の伐採後環境に以前は生えていたと思われる種が復活しないのは、40数年放置されたことにより、根が枯れたりシードバンクに種子が残っていないのかもしれない。今後、旧来の在来種について、同一地域個体群の移植や植栽を検討することもあり得るかもしれない。なお、昨年・一昨年はコナラのドングリは不作だったためコナラ実生は少ないが、今年はコナラのドングリが豊作になる兆しがある。

「在来のパイオニア種」としては、アカメガシワ・ヌルデ・ニガイチゴ・タケニグサ等が出ている。但し、これらの繁茂は上記の在来種実生の生長を妨げるため下刈対象となる。

「外来種」では、ヨウシュヤマゴボウ・ダンドボロギク等が入り込んでいる。これらは排除の対象になる。種数が増えたからといって、簡単に生物多様性の回復に寄与したと言えるものでもない。

 

第2回 青梅の森運営協議会 

8月5日に、第2回青梅の森運営協議会が開催された。議題は、(1)運営のすゝめ(案)、(2)青梅の森で活動する方への申請の手引き(案)

 (1)は、�@青梅の森運営協議会について、�A運営体制について、�Bゾーニング内容、各ゾーンの管理・施業方法について、�Cボランティア活動について、�D青梅の森において安全に活動するためについて等で、2012年度に運営協議会準備会で検討されてまとめられた案。各委員から質問や意見があったが、提案された(案)が了承された。

 (2)は、今回初めての提案。�@禁止事項、�A配慮事項等から構成されている。特別緑地保全地区に指定されたことから、それに即して厳しい内容も盛り込まれているが、「青梅の森事業計画」に基づいて市の許可を得て行われる活動は禁止事項の対象外となるので、市の許可を得て行う伐採等の現状変更は認められる。(案)には動植物の採集禁止が入っていたので、久保田から「調査のための採集」という控えめなレベルで意見を出したところ、他の委員から「地元の子どもたちがカブトムシやクワガタムシを採りに行っている場所で、それも禁止とはならんだろう」との意見があり、これには全委員異議なし。希少動植物の採集や生育・生息地破壊は禁止だが、すべての動植物の禁止規定にはしない形で修正の見込。次回運営協議会は11月18日開催の予定。

ライトトラップ調査

8月31日、西多摩昆虫同好会主催の今年4回目となるナイターが北谷津で実施された。月の出0:16を読んでの日程設定。この日も猛暑で寝苦しい夜だったようだが、北谷津の夜の気温は23℃。適温というところか。夏休みも終わりでクワガタ採りの子どもの姿もなく、ミヤマ・ノコギリ・スジ・コクワと4種のクワガタが飛来。本命の蛾も山地性のナカスジシャチホコ等そこそこの成果。今後も月1回ペースで継続の予定。

E-3第2号地で新たな調査区設置と植生調査

9月3日、今年度の皆伐予定区であるE-3第2号地Dエリアで、10m×10mの調査区設置と植生調査を行った。参加は久保田・篭島・中西・児玉・東・田中(農工大)の6名。

Cエリアをアカマツ林再生区としたため、Cエリアの日照を考えて皆伐区をAエリアからDエリアに変更したのに伴う活動。Aエリアと同様にコナラを主林木とする落葉広葉樹林だが、低木層のヒサカキの密度はAエリアより濃い。ヒサカキの被度は約80%で林床には殆ど陽が射さない。下草は殆ど無く、何とか17種を確認したのみ。ここを皆伐すると植生はどう変化するのか、今後が楽しみ。今年はハイイロチョッキリの仕業と思われるドングリの付いたコナラの若枝が落ちているのが目につく。久方振りにドングリの豊作年になるかもしれない。そうなるとコナラの天然下種更新も期待できる。コナラ伐採もドングリが落ちる時期を睨みながら、時期を考えることになろう。

三菱UFJ信託銀行が森づくり体験

9月7日、三菱UFJ信託銀行のCSRの一環としのる森づくり活動受入れ。昨年に続き2回目で森づくりフォーラムの斡旋による。当日の内容は木工部会作業記録のページを参照してください。



「青梅の森」

(久保田)

「青梅の森運営協議会発足」 

5月28日に、第1回青梅の森運営協議会が開催された。委員は、高田研(都留文科大教授)、岡崎弘幸(中大付属高教諭)、久保田繁男(西多摩自然フォーラム)、税所功一(自然教育研究センター)、神尾律彦(青梅青年会議所)、青木初雄(青梅林業研究グループ)、和田直人(青梅市自治会連合会)、八木慎一(青梅市小学校校長会)、小島良彦(青梅ボランティア・市民活動センター)、吉田知宏(青梅市みどりと水のふれあい事業推進協会)、高水靖志(青梅市都市整備部公園緑地課)の11名。委員長は高田氏、副委員長は久保田が務めることとなった。

議事は、�@青梅の森事業計画書について、�A運営のすすめ(案)について、�B活動計画書、使用許可申請手続きについて、�Cその他。�@�Aは運営協議会準備会で議論されてきた結果であり、異議なく了承された。�Bについては、「万葉植物でつづる青梅の森『万葉の小路』」(個人)、「青梅永山丘陵探鳥会」(野鳥の会奥多摩支部)、「森林ボランティア育成講座」(青梅市環境経済部農林課)、「インターンシップ事業受入れ」(青梅林業研究グループ)、「山の現状と国産材の良さを知ってもらう普及活動」(青梅林業研究グループ)、「青梅の森動植物調査計画」(西多摩自然フォーラム)、「青梅の森・市民ボランティア講座」(おうめ環境市民会議)、「青梅の森における森林整備活動計画」(西多摩自然フォーラム)と計8件の申請について協議し、7件について承認した。1件は外から植物を持ち込む計画であることからペンディングとなった。「青梅の森における森林整備活動計画」はA4で7ページなので、ニュースへの掲載を見送り、西多摩自然フォーラムのホームページに掲載した。

運営協議会は年4回開催の予定であり、今年度は「市民・代表者検討会について」、「活動計画・実施結果の検討」、「企業連携検討」、「管理・運営方法の検討」について協議を行う予定となる。運営協議会発足に伴い、次は「青梅の森」で活動するNPO団体の協議体であり、実働部隊でもある「森の会」(仮称)発足が課題。青梅の森の保全管理の組織整備が進むことになる。

青梅の森拠点施設がお披露目

5月31日には、根ヶ布に設置された拠点施設のお披露目が行われた。運営協議会準備会の委員が招待され、西多摩自然フォーラムからは山田が出席した。

アカマツの炭焼き

6月8日、「NPO民立おうめ楽校」の若者たちが勝沼の「風の子太陽の子広場」で炭焼きにチャレンジ。窯は林試式1200型、炭材は昨年マツ枯れ被害に遭ったアカマツ。主催の民立おうめ楽校約10名と市職員3名、その他1名。西多摩自然フォーラムは指導役で久保田・佐々木が対応。

9:40点火。小曽木での経験から、マツは窯内が一気に高熱化し炭化の進行が速いので、6時間位で焼けると見込んでいたが、14:40窯止め。5時間で終了。翌9日に窯出し。収量46�s。

 

 

E-3第2号地の毎木調査結果

5月12日、木工部会の定例活動日に、篭島・久保田・近藤の3名でE-3第2号地の毎木調査を行った。Aエリアは皆伐予定区、Cエリアはアカマツを残して他の樹種を除伐予定区であったため、伐採に先立っての調査。調査結果は以下のとおり。

但し、その後Cエリアを西側に拡張して、アカマツ林の日陰となる南側のコナラ・ヒノキ林をDエリアとして追加し皆伐する計画としたため、Aエリアの皆伐計画は見直すこととなった。また、今回のCエリアの調査結果は、正確には2013年度計画のC-1エリアとなる。

E-3第1号地Aエリア       

約600�u 

 

 

調査日

2013.5.12

樹種

径(cm)

本数

樹種

径(cm)

本数

樹種

径(cm)

本数

リョウブ

12

3

コナラ

45

1

アオハダ

15

2

26本

11

1

20本

42

1

33本

14

1

 

10-8-6

1

 

40

1

 

13

1

 

10

2

 

37

1

 

12

2

 

9-8-6

1

 

35

1

 

10

4

 

9

2

 

34

1

 

7

2

 

8-7-6

1

 

31

1

 

6

3

 

8

1

 

30-18

1

 

5-4

1

 

7-3

1

 

30

1

 

5-3

1

 

7

4

 

29

2

 

5

2

 

6

4

 

27-26

1

 

4

8

 

5

4

 

27

1

 

3

6

 

4

1

 

25

1

アカシデ

23

1

エゴノキ

22

1

 

23

1

5本

10

1

11本

19

1

 

20

1

 

9

1

 

16-12

1

 

19

1

 

5

2

 

15

1

 

18

1

カキノキ

8

1

 

14

1

 

17

2

アラカシ

6

1

 

11-6

1

ネジキ

6

1

シラカシ

3

1

 

10

1

4本

5

1

ヤマウルシ

5

1

 

9

1

 

4

2

不明

16

1

 

8

1

ケヤマハンノキ

28

1

 

 

 

 

7

1

ヤマグリ

24-20

1

 

 

 

 

5

1

マルバアオダモ

5

1

計

 

107

 

E-3第2号地C-1エリア

約100�u

 

 

調査日

2013.5.12

樹種

径(cm)

本数

樹種

径(cm)

本数

樹種

径(cm)

本数

アカマツ

38

1

リョウブ

9-9

1

ネジキ

5

3

4本

36

1

9本

8

1

6本

4

2

 

34

1

 

7

4

 

3

1

 

20

1

 

5

2

ヒノキ

8

1

コナラ

34

1

 

4

1

15本

7

1

3本

25

1

アオハダ

8-5

1

 

6

3

 

14

1

5本

7-3

1

 

5

1

アカシデ

13

1

 

5

2

 

4

7

2本

5

1

 

3

1

 

3

2

エゴノキ

6

1

 

 

 

計

 

45

 

BESSの森林整備活動

6月5日、7月21日にBESSの森林整備活動受入れ。詳細は木工部会の定例活動と併せて、木工部会のページに掲載。

7月30日、植生調査やります

 5箇所の10m×10mのコドラート調査区の植生調査は7月30日に行います。2011年に開始した調査の3年目になる。昨年と比較して、どの位の変化が出るか。

 モニタリングにより作業の効果を点検し、計画を修正しながら森林整備作業を進めるという順応型管理に不可欠な調査です。里山林の管理にあたってのモデルにしたいものです。この機会に調査の手法を学びたい方も歓迎します。


「青梅の森」

(久保田)

「森の会」(仮称)準備会議が開催された

4月15日、「森の会」(仮称)準備会議が開催された。「森の会」は青梅の森の実働部隊により構成されると位置付けられている。運営協議会の発足も具体化されてきたので、運営協議会発足後、早期に「森の会」を起ち上げるべく開催された準備会議である。森守会(もりもり会)、青梅環境市民会議、民立おうめ楽校などから約10名が参加。西多摩自然フォーラムからは久保田が出席。モニタリングを行いながら森林整備を進めることの必要性を指摘。

「森の会」が発足すると各団体の計画調整や、市民ボランティアの活動の受け皿となるなど、「青梅の森」をフィールドとする活動が進展していくことが期待される。

 

青梅の森生物調査がスタート

5月19日、西多摩昆虫同好会と西多摩自然フォーラム共催による生物調査会が開催された。東青梅駅からスタートし、勝沼・根ヶ布境界尾根に登り、赤禿(あかっぱげ)から北谷津に下り、おにぎり岩を往復した後、鉄塔経由で南窪に下りるコース。青梅の森の東部を歩いたことになる。明るい所に虫が集まるので、西多摩自然フォーラムが伐採した活動地と測量のための伐採があった「おにぎり岩」付近が好ポイントとなっている。

 頑張っていたのは甲虫グループと双翅目担当。特別に珍しいものは出なかったようだが、結構種数は稼げた様子。12月までの調査結果を来年早々に中間報告としてまとめる予定。

 なお、5月5日には、西多摩昆虫同好会が北谷津でナイター(ライトトラップ調査)を実施している。昼間は暖かかったが夜は冷え込み蛾の飛来は少なかった。それでも40種位は記録できた様子。期待していたイボタガは飛来せず。こちらも年内の調査結果は来年早々にまとめる予定。

 

炭焼き準備の炭材づくり

5月23日、根ヶ布の「青梅の森」管理事務所予定地で、電動薪割機を使って炭材づくり。6月8日に「NPO民立おうめ楽校」の若者たちが炭焼きにチャレンジすることになり、そのための炭材。西多摩自然フォーラムは助っ人。久保田・佐々木・重政の3名で手伝う。

今回の炭材はマツ枯れのアカマツ。玉切り状態のアカマツを薪割機で割り、一窯分の炭材ができた。同じ位のアカマツ玉切りが残ってしまったが、マツノマダラカミキリ羽脱期前に青梅市が何とかするとのこと。次は6月8日の本番。小曽木での経験からすると、炭材がマツだと窯内が高熱化し炭化の進行が速い。6時間位で焼けると見込んでいる。

 

BESSの森林整備活動

5月26日には、今年度第1回目となるBESSの森林整備活動受入れ。E-3第1号地のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐は、今回をもってほぼ全域を完了した。次回からはメニューもいろいろになろう。

Cエリア・Dエリアの皆伐地では、まだ数センチほどのアカマツ実生が目立つようになった。最近芽生えてきたものと思われる。マツ枯れ被害に遭っていないアカマツもハイキングコースから目立つようになった。昨年はあまり目立たなかったコナラ実生もちょこちょこ目に付く。昨年秋はシカによる食害が目立ち、リョウブの萌芽枝が派手に食われていたり、ヤマザクラの実生も被害に遭ったが、今春は今のところ目立った食害はない。シカは別の場所に移動しているのかと推定されるが、これから先どうなるかは分からない。したがって、今の段階では竹によるシカ柵の効果のほどは分からない。

 

「青梅の森運営協議会発足」 

5月28日に、第1回青梅の森運営協議会が開催される。西多摩自然フォーラムから久保田が委員として出席する。残念ながら今号ニュースには報告が間に合わないが、次号で報告する。

運営協議会発足に伴い、「青梅の森」で活動するNPO団体の協議体であり、実働部隊でもある「森の会」(仮称)発足の準備も動きだすだろう。青梅の森の保全管理の組織整備が進むことになる。

 

青梅の森拠点施設がオープンに

5月31日には、根ヶ布に設置された拠点施設がオープンするのに合わせて、お披露目が行われる。2階建てで、2階の会議室は20名位は可能。オーブン付の薪ストーブも導入された。これから使い方も決められるであろう。

ここに集合して、座学のレクチャーをしたうえでフィールドに出ることも可能になる。但し、土日曜に使用する機会が多いと思われるので、カギの管理等がどうなるか。

 

7月には植生調査やります

 第1号地に4箇所、第2号地に1箇所と、計5箇所に10m×10mのコドラート調査区を設置しているが、ここの植生調査を今年もやります。C調査区とD調査区は皆伐後1年で大きな変化があったが、さらに1年経過してどの位の変化が出てくるか。

7月を考えているが、これから日程調整です。次回ニュース発行日以前になってしまうかもしれないので、参加の意志がある方は事前に連絡いただいてあれば、日取りが決まり次第連絡します。調査区を設定しての植生調査は、モニタリングしながら進める広葉樹林施業には必携でしょう。この機会に調査の手法を学びたい方も歓迎します。

 


「青梅の森」

(久保田)

3月17日 原木きのこ栽培教室

「青梅の森」事業の一環として標記のイベントが、青梅市公園緑地課主催で開催された。指導は西多摩自然フォーラムが担当し、木工部会が「青梅の森」で伐採・玉切りしたコナラを使用した。


イベントに先立ち、3月4日、会場となる永山ふれあいセンターの下見を久保田、佐々木と市職員で行い、駒打ち・仮伏せ・本伏せの場所選定を行った。また、市の行事でもあることから、市は原木のセシウム検査を別途行い、基準値50ベクレル以下であることを確認のうえ実施された。とはいえ検出限界値以下ではない。検出限界値は機器により精度が異なるが、販売ルートによっては検出限界値以下のシイタケを求める場合もあり、この需要に応える生産業者は、検出限界値以下の原木を求めることになる。現在、東北から北関東の基準値を超えた原木は出荷できない状態にあるが、検出限界値以下の条件となると、青梅は勿論、東海から中部を含めてどこまでクリアできるか分からない。元々セシウムはゼロではなく、チェルノブイリ原発事故や核実験等の影響を考えると西日本の原木なら安全と言えるのか分からない。

シイタケ原木は、サイズにもよるが1本200円位と考えていたが、今年はカインズで570円で販売されていた。3倍位の値上がりである。原木の大生産地である福島県等からの供給がストップしているためとされている。ところが、福島県でも南会津のように基準値以下の原木が生産されているが、売れずに困っている地域もある。福島県産の風評および検出限界値以下の原木需要には応えられないためである。国が定めた基準値とは別に検出限界値以下という基準があり、ダブルスタンダードが市場の現状である。国が定めた基準が妥当かどうかは分からないが、ダブルスタンダードの中で福島県の基準値以下の1本230円の原木がだぶついて売れず、他方で原木価格が値上がりしているのは、どう考えたら良いのだろうか。

子どもの頃、ご飯を残すと罰が当たると親からよく言われた記憶がある。ここには、ご飯はお百姓さんが汗水流して作ったものだとの消費者の理解があったのだと思う。シイタケ原木の事例は、消費者に生産者の姿が見えなくなっている昨今を映しているのかもしれない。「里山」は、生産と消費の分離の世界から脱却する一つの糸口になるかもしれない。これは西多摩自然フォーラムが発足当初から掲げていたテーマである。このテーマが「青梅の森」で改めて問われているのかもしれない。

この「キノコ栽培教室」は定員30名で、「広報おうめ」3/1号に掲載されたが、当日午前中で申込みが定員オーバーとなり打ち止め。なかなかの人気。イベント当日は、東・久保田・佐々木の3名で対応。内容は西多摩新聞記事を参照してください。




















 

マツ枯れ木4本を伐採

西多摩自然フォーラムが活動するE-3ゾーンでマツ枯れ木を確認したことは前号ニュースで報告したが、木工部会がこの伐採を担当。3月10日にE-3第2号地の1本を伐採。3月24日にE-3第1号地の3本を伐採。いずれも玉切りまで行い、後は市が搬出することになった。マツ枯れ木の処理は、マツノマダラカミキリが成虫となって羽化・脱出するまでに、伐採・搬出・処分を片付けなければならないという日程的な制約があるので、月1回の定例活動日だけでは済まない部分がある。

3月24日 「青梅の森」ガイダンス

今年度は生物部会で「青梅の森」の生物調査を行うことになったので、調査コースのガイダンスを行う。昆虫調査を行うこととなった西多摩昆虫同好会と共催で、思わしくない天候だったが14名が参加。調査コースとエリア区分の確認、駐車可能箇所の確認等を行った。

4月からは調査がスタートする。生物部会では回数は未定だが、春・夏・秋と調査を予定。西多摩昆虫同好会では、別途ライトトラップ調査も計画している。とりあえず、12月までの調査結果を来年早々にまとめる予定。

4月2日 電動薪割機による薪割りテスト

「NPO民立おうめ楽校」の若者たちが炭焼きにチャレンジすることになった。西多摩自然フォーラムが協力し、小曽木に残るマツ枯れ材を使いマツ炭を焼くことになった。玉切り状態のアカマツを炭材にするには割る必要がある。青梅市が購入した電動薪割機がどの程度まで割れるか確認するため、根ヶ布一丁目の「青梅の森」管理事務所予定地にアカマツ玉切りを持ち込み、電動薪割機の機能テスト。久保田・佐々木・山田の3名が参加し、市職員の説明を受けてテスト。電動だとパワー不足で太い材が割れないのではと危惧していたが、結構いける。

この日、内装工事も完了した事務所の内部を見学させていただいた。2階建てで、2階の会議室は20名位は可能。オーブン付の薪ストーブも導入された。風呂もある。

炭焼きも6月8日と日取りが決まった。その前に炭材づくりの薪割りの日程も入って来る。

広報おうめ特集号「青梅の森運営協議会発足と活動のお知らせ」 

青梅の森運営協議会準備会が昨秋から行われてきた。西多摩自然フォーラムからは木工部会の山田が委員として参加してきたが、ようやく運営協議会発足の運びとなった。この動きは、「広報おうめ」(青梅市発行)の3/15号に標記の特集号として発行され、全戸配布されている。4頁構成で青梅市のホームページから以下の手順で閲覧できる。

「青梅市役所」→「市政」→「広報おうめ」→「25年4月1日号」→「25年の広報おうめ」→「3月15日特集号」。

運営協議会発足に伴い、「森の会」(仮称)発足の準備も始まる。こちらは「青梅の森」で活動するNPO団体の協議体となり、実働部隊でもある。運営協議会発足前の4月から結成に向けた準備が始まる。西多摩自然フォーラムには力量に応じた役割が期待されている。どの位の力量が発揮できるか試される場ともなるだろう。


「青梅の森」

(久保田)

2月16日 BESSフォレストクラブ森づくり活動受入れ

この日の参加者は12人。いつもの自然観察は無しで、午前・午後とひたすら作業。2班に分かれて�@E-3第1号地Aエリアのヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐、�A薪割り。シカ除けの竹柵設置は実生木が葉を落としていて樹種が分かりづらいため、今回は見合わせ。E-3第1号地Aエリアのヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐も、あと1回やれば完了の見通し。久保田・佐々木・山田の3名で対応。

シイタケ栽培用の原木確保作業

「青梅の森」では伐採木は「資源としての利活用」が計画されている。西多摩自然フォーラムでは現在E-3第1号地の伐採が進行中だが、伐採したコナラのシイタケ原木に使えそうな部分を、青梅市が主催する「原木きのこ栽培教室」で使うことになった。先々は伐採した原木や生産したキノコを販売して管理費に還流するシステム構築を考えているが、まだそこまでは到達していない。とりあえずは伐採木を資源として利用するしくみを作る出発点。このため、木工部会は臨時作業日も入れて、キノコ栽培用原木づくりのための玉切りを行っている。

近々にマツ枯れ木の伐採

E-3第2号地でマツ枯れが1本あり、この伐採については既に青梅市の許可を得ているが、整備進行中のE-3第1号地でも3本のマツ枯れを確認。うち2本は昨年秋〜冬に枯れた木。ついては、これを含めて4本のアカマツを伐採して5月中には搬出・処分することから逆算して、3〜4月中に伐採作業を行うことになる。搬出は青梅市が行うことになったので、西多摩自然フォーラムの役割は伐採と2m以内に玉切りした材を道端まで出すこと。車両が入れる区域なので、小曽木と違って搬出の苦労は少ない。但し、マツノマダラカミキリが成虫となって羽化・脱出するまでに、伐採・搬出・処分を片付けなければならないという日程的な制約がある。

「青梅の森」管理施設

青梅の森事業計画では北谷津に拠点施設が出来る計画であったが、当該区域が未買収区域だったことも含めて、拠点施設設置が具体化していない。そんな中で、根ヶ布一丁目の虎柏神社の近くにある青梅市管工事協同組合の建物を青梅市が買い取り、「青梅の森」の管理事務所として活用する動きが出て来た。既に内装工事も2月末には終了したはずで、ここが当面の事務所機能を備えた拠点になるかと思われる。二階建ての建物で、内装がどうなったのかはまだ不明。この施設の利用の仕方が、これから検討されることになるであろう。

「青梅の森ガイドマップ」近々完成

里山は昔の道が入り組んでいて分かりづらい。「青梅の森」は慣れた人でないと、歩きづらい。青梅市がガイドマップを作成しています。3月半ばには完成予定。フォーラム会員から提供いただいた写真も載っています。3/24には、このマップを使って現地ガイダンスを予定しています。


「青梅の森」

(久保田)

12月9日 BESSフォレストクラブ森づくり活動受入れ

BESSフォレストクラブの受入れ。参加者は27人。木工部会の定例活動と同時進行で実施。午前は、3班に分かれて�@E-3第1号地Aエリアのヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐、�A薪割り、�BCエリアでのシカ柵設置の活動を行う。久保田と木工部会で対応。シカ除けの竹柵設置は「青梅の森」では初めての活動。ヤマザクラ実生がある場所を優先的に設置。効果が分かるのは春の芽吹きの後。午後は、北谷津からおにぎり岩に登り、多摩団地へ下りるコースで自然観察。

12月24日 木工部会(臨時)

E-3第1号地Cエリア皆伐計画地でのコナラ大径木伐採作業。この日、E-3第2号地に隣接する区域でマツ枯れ木発見。対応策を検討することとする。

1月6日 木工部会(臨時)

12月24日に続き、E-3第1号地Cエリア皆伐計画地でのコナラ大径木伐採作業。併せて、E-3第2号地を拡張して、マツ枯れ木伐採を含める計画を策定するため、当該区域の計測を実施。

1月8日 E-3ゾーン第2号地計画変更(拡張)案を青梅市に提出

マツ枯れ木があるエリア150�uを加えた変更計画を青梅市に提出。このエリアにはアカマツが5本あり、うち1本がマツ枯れを起こしている。市公園緑地課によれば、昨年7月の調査時点ではマツ枯れは起きていなかったとのこと。秋から冬に急速に枯れが進行するようだ。マツノマダラカミキリが羽化脱出する前に、このマツ枯れ木を伐採・搬出・処分することを念頭に計画を策定。西多摩自然フォーラムで伐採することで青梅市から計画許可。

「青梅の森」の尾根筋には点々とアカマツがあり、戦前から戦後にかけてアカマツ林が多かった名残りである。ところが、マツノザイセンチュウによるマツ枯れで、アカマツは点在する程度になっている。マツ枯れは現在も進行中である。「青梅の森」事業計画の中には「アカマツ林復活プラン」がある。年配の方には昔のアカマツ林への郷愁もあるし、生物多様性の観点からもいろいろな森林タイプがあることが望ましい。ハルゼミのようにアカマツ林と結びついて生息する生き物もいる。

1月12日 樹恩ネットワーク青年リーダー養成講座受入れ

樹恩ネット青年リーダー養成講座の受入れ。今年の参加者は40名。マツ枯れ木伐採予定、シカ対策もあることから、今年は�@E-3第2号地拡張エリアのヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐、�A薪割り、�BDエリアでのシカ柵設置の活動を行った。E-3第2号地拡張エリアはマツ枯れ木伐採の下準備の藪払い。作業の障害となるヒサカキの藪はきれいに片付いた。藪を払った跡には、市が近年伐採したマツ枯れ木が1本、以前のマツ枯れの残骸が4株ほどあり、以前は150�uに10本のアカマツがあったことになる。昔の景観はマツ林であったことが覗える。Dエリアのヤマザクラ実生は先端をシカに食われていたりして、数本しか残っていなかった。

午後は、北谷津から鉄塔に登り、北谷津南側の尾根を経て南窪に下りるコースで自然観察。

マツ枯れのメカニズム

マツ枯れは、マツノザイセンチュウ(北米原産)が侵入し、日本に元からいたマツノマダラカミキリを中間宿主として、枝の傷口からマツの組織に侵入し、樹幹内の水の吸い上げを遮断することにより引き起こされる。以下のようなメカニズムで次々と広がる。

(森林総合研究所(2009):「里山に入る前に考えること」から引用)

マツ枯れ対策

これには予防対策と枯れたマツへの対策がある。前者には殺虫剤の空中撒布や健全なマツへの薬剤注入等がある。後者は枯れたマツをどうするか。放置すれば5月末から6月にはマツノマダラカミキリが羽脱(羽化脱出)して、別のマツに取り付いてしまうので、その前に何とかしなければならない。これには、�@伐採・玉切りして現地で薬剤散布のうえシートで覆う、�A伐採して搬出し、カミキリが羽脱して来る前の5月までに何らかの処置を行う、がある。処置には、炭に焼く、薪として使う、チップ化、焼却処分が考えられる。

E-3第2号地拡張エリアのマツ枯れ木は、放置すれば周辺のアカマツにも被害が拡大するので、春の段階で処理する。そのため、�@伐採の前段作業として密生するヒサカキの除伐、�Aマツ枯れ木の伐採・玉切り、�B搬出、�C搬出した薪の処理を行う。因みに�C�Dは青梅市が対応する。なお、森林総研の研究によれば、径3�pの枝までマツノマダラカミキリの蛹が確認されているとのことなので、伐採作業では枝処理もおろそかにできない。


「青梅の森」

(久保田)

11月1日 資生堂(第2回)森づくり体験受入れ

森づくりフォーラムからの依頼による、資生堂社員の森づくり体験活動受入れの第2回目。参加者は8人。午前は、E-3ゾーン第2号地のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐を行う。伐る対象を限定しているので、初心者にも分かりやすい。午後は、第1回と同じく、北谷津からおにぎり岩に登り、北谷津に戻ってから高圧線の尾根沿いに中嶋家までのコースで自然観察。樹木の種類とこれまでどのように利用されていたか解説しながらの散策。久保田と森づくりフォーラム事務局で対応。

11月10日 三菱UFJ信託銀行森づくり体験受入れ

これも森づくりフォーラムの仲介で、三菱UFJ信託銀行社員の森づくり体験活動受入れ。参加者は約40名。午前・午後とも作業。5班編成でE-3ゾーン第2号地のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐と薪割りを体験。人の数が多いと作業も進み、このエリアのヒサカキ・アズマネザサ除伐はほぼ完了。久保田、木工部会、薪割り指導担当・佐々木の5名で対応。

11月23日 青梅の森シンポジウム

 青梅市が主催し、「青梅の森にそまろう」のタイトルで行ったシンポジウム。「そまろう」は「染」と「杣」を掛けていて、なかなかのセンス。会場は青梅市役所の会議室で定員150席だったが、直前には申込みが150を超え申込みを断ったとのこと。青梅市公園緑地課が「青梅の森のあゆみ」について説明、亀山章氏(農工大名誉教授)が基調講演、5名のパネリストによる「パネルディスカッション」の構成。西多摩自然フォーラム代表として、久保田がパネリストに加わった。

 青梅は多摩川の河岸段丘上に細長く開けた町なので、青梅線東青梅駅以西に住んでいると、山までも川までも徒歩5分という土地。当日の参加者に「青梅の森を歩いたことのある人、ここで活動している人」と聞いたところ、5割以上の人が手を挙げた。山が身近にある故であろう。ところが、青梅の森は40年来の放置林。この森林の再生にむけてどうするか、久保田は「モニタリングを行いながらの森林管理」、「資源利用を通じての生活と森との関わりの復活」、「小規模皆伐は自然破壊ではなく、里山林再生に必要なこと」を強調してきたが、参加者の皆さんはどのように受けとめたろうか。

12月1日 炭焼き体験

霞川くらしの楽校主催、青梅環境市民会議協力の「風の子太陽の子広場」での炭焼き体験があり、青梅市が購入した林試式移動窯1200型の取扱いについての指導役として、久保田・佐々木・重政の3名が対応。9:40火入れ、17:00窯止め。翌2日に出炭、竹炭48.8kg。炭材づくりは主催団体に任せ、窯詰めから窯止め、及び出炭までの作業部分について協力した。炭焼きの現場をちょこっと見るだけでなく、自力で炭材確保を含めて炭焼きを行える団体が増えることを期待したい。


「青梅の森」

(久保田)

9月20日 資生堂森づくり体験受入れ

森づくりフォーラムからの依頼で、資生堂社員の森づくり体験活動を受入れ。参加者は10人。久保田と森づくりフォーラム事務局で対応。朝は雨がまだ残り、予定を変更して午前は青梅の森散策。北谷津からおにぎり岩に登り、北谷津に戻ってから高圧線の尾根沿いに中嶋家まで。午後は天気も良くなり、E-3第2号地に設置した調査区隣接部のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐を行う。伐る対象を限定しているので、初心者にも分かりやすい。天候があやしくなったので早めに作業を終了。解散直後からドシャ降り。ぎりぎりセーフ。

9月22日 BESSフォレストクラブ森づくり活動受入れ

お馴染みのBESSフォレストクラブ。今回の参加は10人。久保田・山田の2名で対応。午前は2班に分かれ、お定まりメニューのヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐と薪割り。除伐はB・Cエリアが終わり、Aエリアに入っている。Aエリアは北面のためかヒサカキの被圧度が多少低く、そのため林内にヤマツツジ等が結構目立つ。

BESSは事前に青梅の森を一周する下見に来ていて、その時赤禿(あかっぱげ)北斜面でカモシカに出会い写真も撮れ、もう一度カモシカに会いたいとのことで、午後は薪割り部隊を残し、E-3活動地から赤禿-北谷津-おにぎり岩-三町境-勝沼・根ヶ布境界尾根を経て元に戻るという青梅の森一周コース。残念ながらカモシカには遭遇せず。BESSは青梅の森案内ガイドまで作成していて気合が入っている。

9月30日 E-3第2号地調査区の植生調査

 新たに保全活動計画を提出し許可を得たE-3第2号地の調査区植生調査を行った。参加は久保田・御手洗・児玉・篭島の4名。見学者として青梅市職員1名、青梅環境市民会議1名、フジの森(檜原村)4名。高木層はコナラ・ケヤマハンノキ・アオハダ等の林だが、草本層で34種を確認。現在作業中の第1号地B調査区(高木層の状態はE調査区と近似)の施業前の草本層の植物は22種だったので、これよりはるかに多い。今回のE調査区はB調査区よりもヒサカキの被度が少ないので、この影響かと思われる。次ページに当日の調査結果を紹介する。

 青梅の森の事業計画(青梅市策定)は、保全活動はモニタリングを行いながら進めるとしている。西多摩自然フォーラムはこれに則り、活動計画地に調査区を設置して植生調査を行い、高木層の伐採前には毎木調査を実施し、伐採後にはモニタリング調査を行って植生の変化を把握できるようにしている。こういう流れの中での今回の植生調査だが、西多摩自然フォーラムは植生調査を行える人材がいるからできていることである。青梅の森に係わる他の団体が同じようにできるかというと難しそうである。かといって、樹種も分からず片っ端から伐るような真似はしてほしくない。広葉樹林施業は樹種の希少度や用途に配慮しながら行うのが基本であり、また、そこに面白さもある。各団体が植生調査を行えるように育てていくのも、これからの課題となる。

コナラの萌芽状況

 前々号ニュースで、Dエリアのコナラ伐採株は約90%が萌芽していると報告した。2年目以降に萌芽枝が枯れることも危惧していると書いた。10/14の木工部会活動日、一部の萌芽株で一部の枝が枯れているのに気付く。同じ株の萌芽枝全部が枯れているわけではなく、枯れたのは切株の高い位置から萌芽した枝のみ。既に、切株に水を吸い上げる力が弱まっているためと推定した。地際からの萌芽枝がない切株は、今後どうなるか心配である。

危険な兆候  シカの出没

同じ日、Cエリアの伐採跡でリョウブの萌芽枝の先端が何者かにより食害されているのが気になった。食べられているのはリョウブのみ。高さ1m位の枝の先端も食べられているので、犯人はおそらくシカ。食べられている量や対象がほぼリョウブに限定されているところからすると、シカの頭数や出没頻度はまだ低いと思われるが、今後が危惧される。シカが増えるようだと、せっかく芽吹いた実生木が軒並み被害に会う。ヤマザクラ実生は真っ先にやられる危険がある。シカ柵等も考えなければいけなくなるかもしれない。


「青梅の森」

(久保田)

7月22日 調査区の植生調査結果

 西多摩自然フォーラム活動地に、作業開始前に設置して植生調査を行った調査区の調査。昨年7月に作業前の調査を行っているので、それからちょうど1年。概要は前号ニュースで報告したが、調査結果がまとまったので、前号で報告できなかった部分について報告する。

各調査区の草本層の植物種数の1年前との変化は以下のとおりであった。( )内は1年前との環境変化。

A調査区(北面、コナラ高木層残存、林床のヒサカキ・ササ除伐) 34種→39種(+ 5種)

B調査区(南面、コナラ高木層残存、林床のヒサカキ・ササ除伐) 22種→26種(+ 4種)

C調査区(南面、コナラ林を皆伐)               21種→39種(+18種)

D調査区(南面、コナラ・ヒノキ林を皆伐)           13種→34種(+21種)

�@ D調査区の昨年の状態からは、高木層=コナラ、亜高木層=ヒノキ、低木層=ヒサカキからなる林の植生がいかに貧弱であるか読み取れる。

�A C及びD調査区の今回の調査結果から、皆伐が種多様性の増大に大きく寄与することが読み取れる。但し、新たな構成種の傾向については前号ニュースで指摘のとおり。なお、母樹を残したヤマザクラの実生は、C調査区で9本、D調査区で6本を確認。

�B 高木層を残して低木層を除伐するだけでは、植物種数はそれほど増加しない。このことは、急傾斜地で高木層を残してヒサカキ除伐を行った場合に、低木層・草本層がないことによる土壌流出を危惧する必要が生じる。

8月1日 青梅の森運営協議会準備会発足

ようやく運営協議会発足に向けた準備会がスタートした。西多摩自然フォーラムからは木工部会の山田が委員として参加。久保田は別途専門家会議委員のため、この準備会委員にはなっていない。月1回ペースで準備会が行われ、今年度末までに運営協議会発足が準備される予定。なお、8月20には準備会による青梅の森視察が行われ、西多摩自然フォーラムから4名が参加。

E-3ゾーン第2号地活動計画を青梅市に提出

8月17日に以下の計画書を青梅市に提出した。このエリアは現在活動中の場所から東へ100m程の地点。市策定の「青梅の森事業計画」では、Eゾーン(里山ふれあい活用ゾーン)に位置付けられ、このうちE-3ゾーンとして、「現存する広葉樹林は、里山林の復活、多様な植生の回復及び自然の遷移に委ねる保全の各取組により適正に保全していく」、「人工林は、伐採等の管理を行い保全していく」、「ボランティア等との協働による管理を行う区域とする」とされている。

「青梅の森」におけるE-3第2号地保全活動計画書

2012(平成24)年8月16日

  西多摩自然フォーラム

代表  久保田 繁男

(連絡先)青梅市日向和田2-310-3

TEL/FAX 0428-22-3874

1.活動場所  青梅市策定の「青梅の森事業計画書」に示されたゾーニングのうち、E-3ゾーンの一角で、下図に示すとおり。面積0.07ha。


図

2.活動期間  2012(平成24)年9月〜2014(平成26)年3月

3.現況    コナラを高木層とする落葉広葉樹林で、亜高木層はリョウブ、アオハダ、エゴノキが多い。林床はヒサカキ、アズマネザサが密生している。 現況の外観は下の写真のとおり。

 












計画地東端から西方向の外観         ハイキングコース南側の外観

4.活動計画

(1)目標

皆伐を行い、萌芽更新および天然下種更新による里山林の再生を図る。但し、以下は伐採せずに残す

�@ 天然下種更新用の母樹および伐採木搬出の際の支柱としてのコナラ高木

�A ハイキングコースから花が見える樹高のリョウブ、エゴノキ

�B 林床のアセビ、ヤマツツジ

�C 毎木調査をふまえて、残すことが適当と判断した木本・草本

(2)第1段階の活動計画

�@モニタリング調査区の設置と植生調査

保全活動計画地内にモニタリング調査区1箇所(10m×10m)を設置し、植生調査を行う。

�Aヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐

活動計画地内のヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐を行う。

(3)第2段階の活動計画

�@毎木調査の実施

上記の�A作業が完了したエリアについて、毎木調査を行う。この結果をふまえて伐採する木、残す木の選定を行う。

�A伐採作業

上記をふまえて、(1)�@~�Cを除き伐採する。

(4)第3段階の活動計画

�@モニタリング調査区の植生調査

2013(平成25)年夏季に調査区のモニタリング調査を実施する。

  �A管理計画の策定

     伐採跡地に生えてきた実生の木・草について、残す種と除去する種を区分したうえで、その後の下草刈等の管理計画を作成する。

5.留意事項

貴重な動植物等の保全に配慮するとともに、本計画について青梅市から指摘があった事項について遵守する。

E-3ゾーン第2号地における活動開始

上記の計画書について市の許可が得られたので、早速9月から活動を開始する。第1号地の活動を継続しながら、併行しての活動となる。とはいえ、すぐに伐採まで進むわけではない。当面は設置した調査区の植生調査とヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐。次は毎木調査と伐採計画。順調に行けば2013年秋から伐採に入れるというところか。今年度の伐採は第1号地の択伐予定地で継続の予定。第1号地のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐も、まだAエリアは終了していない。今年度中に完了させたいところ。

資源利用のシステムづくりの具体化が問われている

青梅市が策定した「青梅の森事業計画」の最大の特徴は、公有林における「資源利用」が盛り込まれていること。木材資源の需給調査も市の委託調査として既に行われている。これまで、西多摩の温泉施設への木質バイオマス供給が考えられてきたが、今一つ進んでいない。とりあえずは、青梅の森で伐採した材を利用した薪・炭・キノコの生産と流通のしくみを具体化するのが課題。薪は市内のバーベキュー施設で従来の供給者と競合せずに有料で引き取ってもらえるか、薪ストーブ利用者への供給システムが作れるか。いずれにせよ、エネルギー源の原子力・化石燃料から木質バイオマスへの転換という社会的背景が必要。但し、太陽光・風力・水力もあるがここでは除外。化石燃料が木質バイオマスであるかも考慮外。木質バイオマスの需要拡大と連動することが必要だろう。

次は、収益を管理費に回すしくみの具体化。これができると資源利用と管理が回転する。ここに高知県の「土佐の森救援隊」がやっている「モリ券」のような仕組みが入ると、地域経済への貢献も組み込まれる。そこまで行ってようやく里山の資源利用を通じて、「青梅の森」と市民との生活に密着した関係性が形成され、里山の利用と管理のシステムの構築が可能になると思われる。今年から来年に向けての最大の課題。


「青梅の森」

(久保田)

青梅の森2011計画地(第1号施業地)中間報告

西多摩自然フォーラムでは、昨年7月、保全活動計画書を青梅市に提出し、青梅の森での保全活動の試行としての許可を得て森林整備作業を開始した。まだ当初計画の伐採や林床整備も完了していないが、そろそろ1年になるので、この間の活動を振り返りながら中間のまとめを行う。

西多摩自然フォーラム活動地の位置と概要

現在活動を展開しているエリアは以下の図のとおりである。青梅の森の一角で面積は0.4ha。青梅の森は約90haだから、ほんの一部である。青梅線東青梅駅から徒歩15分程度で来られること、現場まで市の許可があれば車両による機材の搬入・材の搬出が可能なことから選定した場所である。地元の中嶋氏の御好意により、駐車場・昼食場所・お手洗いの使用について協力頂けていることも大きい。傾斜が緩やかで岩場が無いため、企業等の森づくり体験活動の場所としても条件を備えている。






















このエリアは市策定の「青梅の森事業計画」では、Eゾーン(里山ふれあい活用ゾーン)に位置付けられ、このうちE-3ゾーンとして、「現存する広葉樹林は、里山林の復活、多様な植生の回復及び自然の遷移に委ねる保全の各取組により適正に保全していく」、「人工林は、伐採等の管理を行い保全していく」、「ボランティア等との協働による管理を行う区域とする」とされている。

 この活動地での計画は右図のように4つのエリアに区分し、保全活動計画を青梅市に提出している。青梅の森事業計画では、モニタリング調査とセットで保全活動を行うことを条件としていて、作業を開始するにあたり、最初に行ったのが4つのエリアに10m×10mの調査区を設置しての植生調査である。B〜Dエリアは昨年7月、Aエリアは昨年9月に実施。

 A〜Dエリアのいずれも高木層の主林木はコナラだが、低木層はヒサカキ・アズマネザサの被度が高く、林床に陽が射し込まないため、草本層は貧弱であった。

Dエリアは45年前に植林されたヒノキが亜高木層を形成していて、高木層=コナラ、亜高木層=ヒノキ、低木層=ヒサカキという、拡大造林後の典型的な放置林となっていた。

施業の進行と現状

 その後、各エリアで実施した作業は以下の通りである。

●Aエリア

 1月に調査区内のヒサカキ・アズマネザサ限定の 

除伐(樹恩ネットワーク青年リーダー養成講座)

その後、BESSの森林整備活動もあり、ヒサカキ・

 アズマネザサ限定の除伐の進捗状況は30%程度。 ●Bエリア

 昨年7月からBESS社員の森林整備活動を受け

 入れ、ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐を開始。

 1月には、樹恩ネットワーク青年リーダー養成講

座でも同作業を実施。BESS社員による活動も何

回かあり、ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐は

完了。

 高木層を50%除伐して、林内に陽が射し込む環

境にしたうえで高林管理を予定するエリアで、

7月8日に毎木調査を実施。伐採を開始するにあ

たり、残す木の選定とマーキングを完了。

●Cエリア

 昨年7月からBESS社員の森林整備活動を受け入れ、ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐を開始。BESS社員による活動が何回かあり、ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐は完了。

 皆伐予定区であり、昨年10月に毎木調査を実施。今春からコナラを主とする高木層、アカシデ・リョウブ等の亜高木層、低木層の伐採開始。400�uの皆伐をほぼ完了。先々、天然下種更新による里山林の再生を目指すため、ヤマザクラ、コナラ数本、萌芽力が弱いとされるシデ類

 数本は母樹として残した。

 伐採したコナラは玉切りして薪割りが進行中。青梅市の風の子・太陽の子広場の施設に薪ストーブが導入されたので、そちらへの搬入も始まっている。

●Dエリア

計1000�uのうち東側の500�uは皆伐予定区。この皆伐予定区について、昨年7月からBESS社員の森林整備活動を受け入れ、ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐を開始。11月にはヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐は完了。

10月には毎木調査を実施し、11月にヒノキ約60本を伐採。胸高直径10〜20cmと細いが年輪を数えると約45年。15年位までは年輪幅も大きいが、その後の年輪幅は狭い。細いのに芯の部分は目が詰まっていないという建築材としては使いようがない材。

伐採したヒノキは、12月に行われた青梅市主催の搬出研修で、スカイウッドシュート(布修羅)を使って斜面下に搬出。残りは玉切りして筋置き。

その後、コナラ大径木の伐採に取り掛かり、伐採後は天然下種更新を目指すため、ヤマザクラ1本、コナラ3本の母樹を残して皆伐。伐採したコナラは22本。この伐採木は1月に行われた青梅市主催の搬出研修で、軽架線を使って斜面上部の車両が入れる通路まで搬出された。

樹齢45年のため萌芽しないのではと危惧していたが、7月に調査したところ19株が萌芽している。萌芽が見られないのは3株のみ。但し、小曽木では伐採後の1年目は萌芽したが、2年目には萌芽枝が枯れてしまうという経験もしているので予断を許さない。切り株が腐ってくる段階でどうなるか。

 西側の半分500�uは、当初は下層植生のヒサカキ・アズマネザサを除伐して、すっきりしたコナラ・ヒノキ林にするつもりだったが、東側の皆伐地の元の姿であり、比較のために手を付けずに残すことにしている。

●7月22日 4調査区の植生調査を実施

低木層を形成していたヒサカキ・アズマネザサの除伐、及び皆伐による植生変化のモニタリング調査。中西、児玉、御手洗、久保田の4名が参加。昨年の作業前の調査と比較しての特徴は以下のとおり。次ページの写真は、左がC調査区、右がD調査区。

�@ ヒサカキ・アズマネザサの除伐のみで高木層・亜高木層はそのまま、低木層も他の植物は残したA・B調査区では、植物種数及び構成に大きな変化は見られなかった。ヒサカキは除去したものの、高木層・亜高木層により林冠が閉じて林床に陽が射し込まないためと考えられる。但し、B調査区では林床にアカシデ、エゴノキ等の実生が多く見られた。夏には林床まで陽が射し込まないため、今のままでは生長が困難。今後予定する高木層の除伐効果に期待がかかる。なお、調査区の枠外であるが、オオバノトンボソウが元気良く開花が見られた。

�A C・D調査区は、皆伐効果により植物種数は大幅に増加した。6月には裸地状態だったので、ここ数週間に発芽してきたものも多いと思われる。但し、ヌルデ、アカメガシワ、クサギ、タケニグサなどのパイオニア植物が多い。他方、ヤマザクラ、アカシデ、リョウブなどの在来樹種の実生も目立つ。コナラの実生は少なく、これは伐採時期が遅かったためか、昨年のドングリ結実が不作だったかによるものと考えられる。今年ドングリが豊作なら、来年はコナラ実生が大量に誕生することが期待される。

�B C・D調査区は、現時点では下草刈りの必要はないものの、これからの植物の育ち具合によっては、今年の秋から下草刈りが必要になる。等間隔で植林した場所の下草刈りとは違い、残す木・植物と伐る木・植物を決めての作業となる。残す木に目印棒を立てるにしても、ある程度植物が分からないと、ポールの近くのどれが残す木なのか分からない。植物の同定ができない人でも作業が可能なマニュアルづくりが早晩必要になってくる。









●専門家会議を開催、運営協議会も発足

7月5日、青梅の森専門家会議が開催された。久保田が委員として出席。8月1日には運営協議会の発足が予定されている。事業計画は策定されているものの、その後の動きはゆっくりしている。運営協議会発足を機に、事業計画の具体化と具体的な保全活動の動きに弾みを付けたいところである。


「青梅の森」

(久保田)

2011活動計画地はDエリアのヒノキ次いでコナラの伐採は終了したが、伐採した材の搬出作業は続いている。Cエリアのコナラ林皆伐計画地もだいぶ伐採が進んだが、まだ若干の伐採予定木が残っている。伐採よりも伐採後の片付けが大変。Bエリアは高木層を5割間伐して林床に光が射し込む環境にする計画だが、まだ手付かず。どうしようか。

●5月6日 伐採した材の搬出

4月8日に引き続き、Dエリアの伐採木を林内作業車を使って搬出した。斜面の上部と中部の伐採木は随分引き上げたが、斜面下部はまだ片付いていない。Cエリアのコナラ林は徐々に伐採が進んできた。木工部会6名プラス2名で実施。

●5月27日 BESS社員による森林整備

BESS社員12人による森林整備体験の受入れ。ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐と伐採したコナラ大径木の薪割りを行う。西多摩自然フォーラム4名で、除伐・薪割り指導、薪割り用の玉切りに対応。この日、Bエリアの林床でラン科植物6株の群落が見つかる。写真からオオバノトンボソウではないかと推定していただいた。開花する頃になればはっきりするだろう。

●5月30日 BESS社員による森林整備

BESS社員25人による森林整備体験の受入れ。作業は27日と同じ。西多摩自然フォーラム4名で、除伐・薪割り指導、薪割り用の玉切りに対応。この日、作業現場に青梅市の職員が来る。ヒノキの巻き枯らしが行われているとの情報があり、確認に来たとのこと。一緒に見に行く。西多摩自然フォーラム活動地より東に200mほど行った旧指田邸跡地付近。林内の径40cmほどのヒノキ1本が伐採され枝は落さず放置されている。その先、道端の径50cmほどのヒノキ孤立木が巻き枯らしされている。形成層をチェーンソーで途切れなく一回り伐った後、上部の皮剥ぎがされているので、それなりの知識と技術がある人の仕業。市に計画は出ていないし、誰が何のためにやったのか。車両は入れるが入口には車止めがあり、市の鍵がかかっているので盗伐とも考えづらい。

●伐採跡地に何も生えてこない

Cエリアの10m×10mの調査区には、ほとんど何も生えていない。伐採直後からチゴユリの群落が形成されるかと期待していたが期待外れ。ササ藪の場合はリター層が厚いので埋土種子が貯まるが、長年ヒサカキに鬱閉された場合は乾燥とリター層の薄さから埋土種子が保存されないのだろうか。


 


「青梅の森」

(久保田)

3月に予定されていた炭焼き研修(第2日、第3日)は雨天延期となり、4月7〜8日に実施された。2011活動計画地の伐採木も林内作業車を使っての搬出作業を行った。これからは活動メニューも次第に多様になってくる。

今年度は、運営協議会の設置や「森の会」(仮称)事務局の設置が課題になる。これが具体化してくると、木材等の資源利用や収益の還元のしくみも整理されてくるだろう。

●3月25日 BESS社員による森林整備

2011活動計画地に、BESS社員24名の森林整備体験を受入れ。ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐と伐採したコナラ大径木の薪割りを行う。西多摩自然フォーラム4名で、除伐・薪割り指導、薪割り用の玉切りに対応。斜面の伐倒木も少しずつ片付いてきた。

●4月6日 炭焼き研修準備(風の子太陽の子広場)

7日の炭焼き準備。移動式炭化炉の設置、吹上しょうぶ公園から2月に作った炭材の移動、上げ木と燃材の確保等、翌日の準備。久保田・重政が参加し、市の職員と一緒に作業。

●4月7日 炭焼き研修第2日 炭焼き

いよいよ本番の炭焼き。9:00集合。森守会、

環境市民会議など市内の活動団体から約20名が参加。西多摩自然フォーラムからは4名。早速、炭材の窯入れから開始し、10:00前に火入れ。冷たい風と時折風花も舞う寒い一日。途中、焚き火でお花炭も行う。思ったより早く炭化が進み16:00に窯止め。今回は市内の団体に移動式炭化炉の使い方を覚えてもらうための研修。今回の研修をふまえて、炭焼きにチャレンジする団体が出て来ることを期待したい。

●4月8日 炭焼き研修第3日 出炭

昨日午後は、煙突出口が600度と異常に温度が上がってしまった煙突があったり、なかなか炭化が進まない部分があったりで、前者は燃え尽きて灰、後者は未炭化の心配があって、蓋を開けるまでは結果がどうなっているか疑心暗鬼。初めての窯なので今一つ自信がない。13:00過ぎ、10数名が集まって来て出炭。未炭化もほとんど無く、収量は43kg。50kg位を見込んでいたが、まずまずの結果。とりあえず胸を撫で下ろした。

●4月8日 伐採した材の搬出

2011活動計画地には、コナラ・ヒノキの伐倒木がまだまだ残っている。林内作業車による直曳きで搬出作業を行う。木工部会5名プラス3名で実施。今年は春の季節の進展が遅いためか、昨年設定した10m×10mの調査区には、まだ何も生えていない。



「青梅の森」

(久保田)

昨年12月に引き続き木材搬出研修が行われるとともに、3月の炭焼き研修の日程も決まり、これに向けた炭材確保の作業も行われた。これから2012年度の青梅市の事業展開や、西多摩自然フォーラムの活動計画も整理する段階に入っていく。

●1月18日 SWCによる搬出研修

青梅市が主催するスカイウッドシュート(布修羅)による木材搬出技術講座の第2回。今回は風の子・太陽の子広場の北側に位置する北ノ入のスギ・ヒノキ間伐地で実施。谷越えの搬出、シュート2枚をつないだカーブ付きの搬出も実施した。上から下への搬出方法として、取り入れていきたい。傾斜が緩い場合と地形によりシューターが地面に接触するようだと使用が難しい。出席者20数名。西多摩自然フォーラムからは6名が参加。

●1月28日、31日 軽架線による搬出研修

2回のSWC研修も終了し、今回は軽架線の研修。下から上への搬出方法で、講師は土佐の森救援隊の中嶋氏と小林氏。西多摩自然フォーラムがコナラとヒノキを伐採した2011活動地のDエリアで実施。林内作業車と軽架線を使った木材搬出方法を学習した。青梅の森で活動する2団体(西多摩自然フォーラムと森守会)に加えて、多摩地区の森づくり団体の見学も多く、参加者は28日40名(うち西多摩F10名)、31日20数名(うち西多摩F6名)。当日の様子は、次ページで篭島が報告している。

●2月 2日 炭焼窯の点検

3月の炭焼きに向けて、青梅市が購入した林試式移動式炭化炉の確認。風の子太陽の子広場で、市職員と一緒に窯の設置場所の確認や準備についての調整を行った。久保田・重政で対応。

●2月11日 炭焼き研修第1日 竹伐りと炭材づくり

青梅市主催の炭焼き研修。炭を焼くところだけでなく炭材づくりからの工程を体験してほしいとの要望を組み入れていただき、計3日の日程で実施することになった。その第1日。まずは青梅の森に関わる団体にノウハウを覚えて欲しいとの趣旨から、一般募集はせず団体向けの案内にとどめた。当日の参加は西多摩自然フォーラム6名と森守会3名の計9名。

吹上しょうぶ公園の近くの民家裏で竹伐り。伐った竹をしょうぶ公園に運び、玉切り、竹割り、節取り、束ねるの作業を行った。

●2月25日 BESS社員による森林整備

前日の天気予報は雨。小雨なら行うとのことで実施。この日の朝も雨。さすがに参加を見合わせた人も出たようだが、悪天のなか約15名のBESS社員の人たちが参加。森林整備作業は中止し、雨合羽に傘をさして青梅の森のフィールド視察を行った。北谷津からおにぎり岩へ登り、北谷津に戻って赤禿に登り勝沼・根ヶ布境界尾根を東に進んで西多摩自然フォーラム2011活動地へと出るコース。途中からは雨も止み、樹木を覚えながらのフィールド探索となった。


「青梅の森」

(久保田)

青梅の森では、生物多様性に配慮した森林整備が、森林資源の利用と再生産を通じた森林と社会の関係の再構築を目指して動き出している。緑地保全制度の延長上で、「資源=副産物」と位置付け、副産物の域外への持ち出しや販売が禁じられている横沢入里山保全地域制度と、「青梅の森」が異なるのは、策定された保全計画・事業計画の中に資源利用が位置付けられていること。資源利用を通じて管理費に充当するしくみも追求される。

●12月18日 ボランティア搬出講習会

青梅市が主催する搬出研修の第1回で、今回はスカイウッドシュート(布修羅)による木材搬出技術講座。事前にヒノキを伐採してある西多摩自然フォーラム活動地で実施。青梅の森で既に活動を開始している西多摩自然フォーラムと森守会が参加。上から下へのシュートを使った木材搬出方法を学んだ。1月中〜下旬にはシューター研修(第2回)と軽架線研修(2回)が予定されている。

●12月25日 Dエリアのコナラ伐採

2011活動地のDエリアは、ヒノキ人工林の上層にコナラが被さり、林内低木層はヒサカキが被度・群度とも高い林。東側400�uが皆伐計画地で、ヒサカキ除伐はBESS社員の人たちが行い、ヒノキ伐採は木工部会が実施済。この日は、残るコナラ大径木を木工部会が伐採。

●1月7日 樹恩ネットワークによるA及びBエリアの林内整備

この日は、樹恩ネットワークの青年リーダー養成講座を受け入れて実施。手付かずで残っていたA調査区及びBエリアの一部で、ヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐を行った。活動の度に景観も変化しつつある。

●幹線通路の工事が進行中

事業計画では、東西・南北の2本の幹線通路が計画に盛り込まれた。車両の通行可能な幅員2.5mの四万十式道路。青梅丘陵ハイキングコース第2休憩所の近くから青梅の森境界までの区間て工事が始まった。年度内に完成予定。来年度からは東西・南北の幹線通路工事が始まることになる。この通路の出来上がりに合わせて、軽架線による木材搬出、マツ枯木の処理も可能になってくる。

●2〜3月には炭焼き研修

青梅市は「青梅の森」の森林整備を進めるために林試式移動窯1200型を購入した。この移動窯を使うための研修を計3日のコースで実施することになった。第1日は竹伐りと炭材づくり、第2日は炭焼き、第3日は窯出し。この炭焼き研修の指導は西多摩自然フォーラムが受け持つことになった。



「青梅の森」

(久保田)

●10月30日 Cエリアの毎木調査

Cエリアは、C調査区(10m×10m)を含むハイキングコース北側のなだらかな斜面で、樹齢50年位のコナラを主とした落葉広葉樹林。ここに20m×20m=400�uの方形区を設置し、毎木調査を実施した。今後皆伐を実施したい区域であり、そのための事前調査である。調査の結果は以下のとおり。当日の調査参加者5名。

「青梅の森」西多摩自然フォーラム2011活動地 毎木調査結果(その2)

調査の方法

 

ヒサカキ・アズマネザサ・スギ・ヒノキ・アオキを除き、樹高2m以上の樹木について、樹種の同定と胸高直径を測定。なお、株立ちの樹木は、それぞれを1本として計上した。

 

高木層(14〜22m)

 

亜高木層(6〜14m)

 

低木層(2〜6m)

 

樹種

径(cm)

本数

樹種

径(cm)

本数

樹種

径(cm)

本数

コナラ

16〜43

20

アカシデ

7〜15

17

アカシデ

7

1

ヤマザクラ

29

1

クマシデ

7

1

リョウブ

1〜6

14

 

 

 

ヤマザクラ

6

1

アオハダ

1〜4

11

 

 

 

リョウブ

4〜10

12

マルバアオダモ

2〜4

4

 

 

 

アオハダ

4〜9

3

アラカシ

1〜4

5

 

 

 

ウリカエデ

5〜8

3

シラカシ

3

1

 

 

 

マルバアオダモ

4

1

 

 

 

計

 

21

計

 

38

計

 

36

 

<考察>

この林分は高木層を樹齢50年位のコナラが形成し、亜高木層にはアカシデ、リョウブが多い。低木層にはアオハダの頻度も高い。林内にアカマツ枯損木の残骸が多いこと、比較的萌芽更新が弱いとされるアカシデが多いことからすると、戦前から戦後にかけてはアカマツを主林木とする林で、マツ枯れのギャップにアカシデやリョウブが侵入して形成された林とも読み取れる。そういう点では小曾木の99植林地の伐採前と似た林相である。小曾木の場合はエゴノキが多く、アカシデは少なかったという違いはある。

 

 

●11月7日 保全活動計画書(その2)を青梅市に提出

皆伐区であるCエリア及びDエリアの毎木調査が終了したことを踏まえ、この調査結果を添えて、指田邸跡地西側の西多摩自然フォーラム2011活動計画地の施業計画を作成し青梅市に提出した。青梅市の許可があり次第、伐採に着手する予定。提出した計画書の内容は以下のとおり。なお、添付書類は省略した。

「青梅の森」における保全活動計画書(その2)

平成23年11月7日

西多摩自然フォーラム

                                              代表  久保田 繁男

(連絡先)青梅市日向和田2-310-3

TEL/FAX 0428-22-3874

7月8日付提出の計画書に基づき、調査区の植生調査、一部のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐、及びCエリアDエリアの毎木調査の実施結果にふまえて、以下の保全活動を計画しました。ご検討ください。

1.  活動場所  青梅市策定の「青梅の森事業計画書」のうち、幹線通路(東西方向)上の展望広場

計画地周辺(前回計画書に添付)。面積:約0.7ha

2.  活動期間  平成23年11月〜平成24年3月

3.  現況    活動場所を東西に走る散策路の北側(約6ha)はコナラを主とする落葉広葉樹林。

林床はヒサカキを主とする常緑低木が密生している。一部には手入れが放棄された

人工林跡地のヒノキ・コナラ混交林があり、林床にはアズマネザサが侵入している。散策路の南側(約0.1ha)はヒノキ人工林で、林床はヒサカキを主とする常緑低木が密生している。

4.  活動計画

(1)目標

散策路北側の区域については、林床に密生するヒサカキを主とする常緑低木及びアズマネザサを除伐して、春先には林床に陽が射し込む落葉広葉樹林とする。また、コナラを主とする高木層についても、当面30%程度を除伐して密度管理を行う。一部区域については、展望広場計画地であることをふまえ小規模皆伐区を設ける。

散策路南側の区域については、林床のヒサカキを主とする常緑低木を除伐するとともに、コナラ・ヒノキ人工林の一部で展望広場からの青梅市街地の展望障害となるエリアで皆伐を実施する。

(2)当面の活動計画

�@Aエリア

ヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐を行い、

これをふまえて毎木調査、施業計画の検討を行う。

�ABエリア

ヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐を引き続

き行い、これをふまえて毎木調査を行う。その後、

高木層の密度管理とヒサカキ再生枝の除伐を行い、

林床に陽が入る環境をつくる。択伐率は30%。

残す樹種と伐採する樹種については、毎木調査を

ふまえて判断する。

�BCエリア

20m×20mのエリアで、毎木調査の結果は別紙

のとおり。一部の樹木(ヤマザクラ・クマシデ及び

コナラ約3本・アカシデ約5本)を残し皆伐する。

天然下種更新により里山林の再生を図る。シデ類は

萌芽力が弱いことに配慮して以上のとおりとする。

�CDエリア

20m×20mのエリアで、毎木調査の結果は別紙

のとおり。亜高木層のヒノキ(約70本)は胸高直

径10〜16cmで樹齢約40年。通直性に欠け、

建築材としての利用は見込めない。ヒノキは皆伐。ヤマザクラとコナラ2本を残し天然下種更新を行う。

5.  留意事項

貴重な動植物等の保全に配慮するとともに、本計画について青梅市から指摘があった事項について遵守する。

 

●11月27日 C及びDエリアのヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐

及びヒノキの伐採

BESSフォレストクラブの森林保全活動体験を受け入れ、C及びDエリアの残っているヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐を実施。午前中に上記作業を完了し、午後からDエリアのヒノキ伐採に着手。同エリアのヒノキ約60本の伐採を完了。二玉取って末口径が平均12cmとすると搬出できる材は5.4立方mにしかならない。

次はDエリアのコナラ伐採に取りかかることになる。1月には、伐採した材の軽架線による搬出研修がこの場所で予定されている。


「青梅の森」

(久保田)

●9月29日 中間報告書を青梅市に提出

9月11日のA調査区の植生調査が完了したことをふまえ、中間報告書を青梅市に提出した。報告書の内容は以下のとおり。但し、各調査区のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐前と作業後の写真、及び各調査区の植生調査票は省略した。

「青梅の森」における2011年度保全活動中間報告

2011年9月29日

西多摩自然フォーラム

7月8日付で、当会より提出した『「青梅の森」における保全活動計画書』について試行としての許可をいただき、7月及び9月に以下の活動を行ったので、中間報告を提出します。

改めて、活動対象区域における次の段階の保全活動計画を提出の予定です。その節には再度ご検討をお願い致します。

1.実施した活動

7月23日 調査区3箇所の設置と植生調査

調査区B及びC:ハイキングコース北側の広葉樹林

調査区D:同南側のヒノキ人工林

7月24日 調査区B、C、D及び周辺のヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐

7月27日 調査区B、C、D及び周辺のヒサ

カキ・アズマネザサ限定の除伐

9月11日 調査区Aの設置と同区の植生調査

調査区A:稜線北側の広葉樹林

2.調査区設置と植生調査の結果

調査区設置箇所は右図のとおり。

調査区は各々10m×10mで設置した。

各調査区の植生調査結果は別紙のとおり。

調査区B、C、Dはいずれも、林内の小木層

はヒサカキの被度・群度が高く、このために林

床植生は極めて貧弱な状態にあった。調査区A

は、他の調査区に較べればヒサカキの被度・群

度が相対的に低く、このため林床植生を構成す

る植物種数も他の調査区よりも多かった。調査

区Aを含む稜線部北側の広葉樹林は、北向き斜

面のためヒサカキの密度が南向き斜面よりも低くなっていると考えられる。

3.除伐作業による環境変化

調査区設置段階とヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐後の景観変化は以下の写真のとおり。



ハイキングコース沿い(作業前) (ヒサカキ除伐後)


         

4.今後の予定

各調査区とも、現状は高木層により林冠が鬱閉している状態にあり、次の段階では皆伐区及び高木層密度管理区に区分したうえで、作業計画地の毎木調査をふまえて小規模皆伐または択伐を実施し、植生変化についてのモニタリング調査を行うことを考えています。

 

●10月9日 Dエリアの毎木調査

Dエリアは、D調査区(10m×10m)を含むハイキングコース南側の急斜面(約0.1ha)で、樹齢50年位のコナラとヒノキの混交林。恐らく、拡大造林の時代に薪炭林を伐採してヒノキを植林し、その後の保育をしなかったため、植林地に萌芽したコナラが樹冠を覆い、その下で日影にも強いヒノキが成長してきたのかと推定していた。

ここに20m×20m=400�uの方形区を設置し、毎木調査を実施した。今後皆伐を実施したい区域であり、そのための事前調査である。調査の結果は以下のとおり。

なお、この調査結果をふまえて、次の段階では皆伐区であるDエリアの施業計画を作成し、青梅市の許可があり次第、伐採に着手することを考えている。同じく皆伐区であるCエリアについても、10月30日に予定している毎木調査をふまえて、施業計画の作成に取りかかる予定である。

 

 

 

<調査の方法>ヒノキ・ヒサカキを除き、径3cm以上の樹木について、樹種の同定と胸高直径を測定。

<毎木調査結果>樹種と本数

樹種

径(cm)

本数

 

樹種

径(cm)

本数

コナラ

30

1

エゴノキ

8

1

 

29

1

小計

 

1

 

25

3

リョウブ

7

1

 

24

2

 

5

1

 

23

2

 

3

1

 

22

3

小計

 

3

 

20

3

アカシデ

6

1

 

17

4

小計

 

1

 

16

2

アラカシ

6

1

 

15

1

 

5

1

 

13

1

 

4

3

小計

 

23

小計

 

5

ヤマザクラ

35

1

 

 

 

小計

 

1

合計

 

34

<考察>

この林分は本来ヒノキ人工林であるが、高木層を樹高15〜24mのコナラが形

成し、ヒノキは樹高10〜15mで亜高木層を形成している。樹齢はコナラ・ヒノキとも40年位と推定される。コナラは1ha当たり575本であり、このためヒノキの多くはコナラの葉が展開する初夏から秋にかけては、林冠がコナラに占有され生育が妨げられてきたと考えられ、胸高直径も10〜15cmにとどまるとともに通直な材も少ない。

おそらく、1970年頃にコナラ薪炭林を伐採して、ヒノキが植林されたと推定

される。その後、幼齢林の段階から手入れが放棄され、萌芽更新のコナラが一早く生長して高木層を形成したものと考えられる。

<当面の予定>

10月30日(日) Cエリアの毎木調査

11月27日(日) C及びDエリアのヒサカキ・アズマネザサ限定の除伐

 


「青梅の森」の活動がいよいよ動き出す

(久保田)

山一土地による住宅開発計画が頓挫し、青梅市が買収して特別緑地保全地区に指定した「青梅の森」(約90ha)は、2010年度に事業計画が最終確定した。昨年度は、住宅隣接地森林整備事業、幹線通路設計、木質資源需給調査等が行われたが、樹林管理の具体的なゾーニングや方法論、事業開始に踏み込むところまではいかなかった。

この具体化にむけて昨年度設置される予定だった専門家会議は、委員の都合や東北大震災の影響でり年度内に実施できず、今年6月にようやく設置された。委員は、亀山章(農工大名誉教授)、中嶋捷恵(地元在住)、高山登(青梅林研)、岡崎弘幸(哺乳類)、久保田繁男(西多摩自然フォーラム)から構成される。会議の所掌事項は、�@動植物の保全に関すること、�A施設整備に関すること、�B管理運営を行うための体制に関すること、�Cその他青梅の森に関すること、である。

既に市民団体から活動計画も出ていて、ゾーニングと保全活動のガイドライン作成、これに基づく活動申請の取扱い、管理運営の体制づくりが課題になると考えられる。青梅の森での保全活動着手が進んでいないのに痺れをきらし、西多摩自然フォーラムから下記の保全活動計画を青梅市に提出した。久保田としては、青梅の森における森林整備のモデルを創出したいと考えている。里山林の管理手法、里山林の資源利活用と地域の活性化のモデルを実現できないか。当フォーラムの計画書は、この手の計画書の取扱いが市としてはまだ制度化されていない段階で、試行として認められる見通し。7月23日のモニタリング調査区設置と植生調査、24日及び27日のヒサカキ・アズマネザサ限定の藪払いからスタート。試行にふさわしい活動を展開したい。

 

「青梅の森」における保全活動計画書

平成23年7月8日

                                                  西多摩自然フォーラム

                                           代表  久保田 繁男

1.              活動場所  青梅市策定の「青梅の森事業計画書」のうち、幹線通路(東西方向)上の展望広場計画地周辺(別紙にて図示)。面積:約0.7ha

2.活動期間  平成23年7月〜平成24年3月

3.              現況    活動場所を東西に走る散策路の北側(約6ha)はコナラを主とする落葉広葉樹林。林床はヒサカキを主とする常緑低木が密生している。一部には手入れが放棄された人工林跡地のヒノキ・コナラ混交林があり、林床にはアズマネザサが侵入している。散策路の南側(約0.1ha)はスギ・ヒノキ人工林で、林床はヒサカキを主とする常緑低木が密生している。別紙地図の�@から�A方向の現況は写真のとおり。

4.活動計画

(1)目標

散策路北側の区域については、林床に密生するヒサカキを主とする常緑低木及びアズマネザサを除伐して、春先には林床に陽が射し込む落葉広葉樹林とする。また、コナラを主とする高木層についても、当面30%程度を除伐して密度管理を行う。一部区域については、展望広場計画地であることをふまえ小規模皆伐区を設ける。

散策路南側の区域については、林床のヒサカキを主とする常緑低木を除伐するとともにスギ・ヒノキ人工林の間伐を実施する。なお、展望広場からの青梅市街地の展望障害となるエリアについては皆伐を実施する。

(2)第1段階の活動計画

�@モニタリング調査区の設定と植生調査

保全活動計画地内に4箇所のモニタリング調査区(10m×10m)を設定し、植生調査を行う。設置箇所は、A区及びB区(稜線南側のコナラを主とする落葉広葉樹林)、C区(計画区域北西側のアズマネザサが侵入したヒノキ・コナラ混交林)、D区(散策路南側のスギ・ヒノキ人工林)とする。稜線南側のコナラを主とする落葉広葉樹林に2箇所の調査区を設けるのは、先々、それぞれ小規模皆伐区と落葉広葉樹林密度管理区とし、比較対照可能なモニタリング調査を企図している。

�Aヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐

活動計画地内のヒサカキ・アズマネザサに限定した除伐を行う。

(3)第2段階の活動計画

�@モニタリング調査区の植生再調査

上記の�A作業が完了したエリアについて、散策路北側区域の高木層について毎木調査を行う。また、上記調査区及びD調査区についてヒサカキ・アズマネザサ除伐後の林床植生について調査を実施する。

�A保全活動計画の再提出

上記の調査をふまえて、高木層の伐採計画及びヒサカキ・アズマネザサ以外の林床植生の管理(除伐を含む)計画について青梅市に提出する。

�B上記保全活動計画の許可を得た後、計画に基づく保全活動を行う。

(4)第3段階の活動計画

平成24年度に保全活動を実施した区域についてのモニタリング調査を実施する。この計画については改めて提出する。

5.留意事項

貴重な動植物等の保全に配慮するとともに、本計画について青梅市から指摘があった事項について遵守する。

 



ホーム設立目的活動予定部会紹介美術館リンク
Copyright (C) 2004 NishiTamaShizenForum, All rights reserved.